「サマディ(三昧)の目的」
私は仏教の修行の一環としてヨーガを行っています。
タントラ・ヨーガであり、密教的な方法ですね。
クンダリーニ(もしくはチャンダリーニ)が目覚めるとサマディ(三昧)といわれる非日常的な心身の状態になります。トランスパーソナル心理学的にいえば変性意識ですね。
ある種の宗教体験や神秘体験をします。
サマディ(三昧)は素晴らしい経験です。
しかし、サマディ(三昧)に入ることだけが目的になると現実を見失う危険性があります。神秘体験も体験しただけではただの一過性の経験にすぎません。
サマディ(三昧)に入ってから「如実知見」する必要があります。
「サマディ(三昧)」に縁りて「如実知見」あり、です。
「如実知見」とは「智慧」をえることです。
仏教的にいえば「正見」です。
サマディ(三昧)の目的は「正見」をえることにあるのだと私は思います。
参考文献:
書名:「阿含経典 1」
著者:増谷文雄 編訳
出版社:筑摩書房